500HIT報告してくださった■Ab Ovo■の飯田様からのリクエストです。
「アルテアかトラン」というリクエストを曲解してペアで書いてすみませんでした(土下座)
リクエストありがとうございました!




おまけ。


 深い霧で守られた村、イジンデル。
 その村を囲う鬱そうと茂った木々の中を、トランは慣れた様に歩く。
 そんなトランに肩車をしてもらっているアルテアは、鼻歌でも歌いそうだ。
「アルテア、今日は特に機嫌がいいですね」
「そうだな、てんきがいいからきもちがいいな!」
 トランが高い位置にある顔を見上げながらそういうと、アルテアは笑う。
「トラン、ゆびきりってしってるか?」
「ゆびきり?」
「こゆびとこゆびを……こうして、やくそくをかわすことだ!」
 言いながら、トランの小指と自分の小指を絡めた。
 きょとんとしているトランを見ながら、ふと表情を緩める。
「――かならず、ここにかえってこい。やくそくだ!」
「はい、アルテア」
 明日になれば、極東に行ってしまう。そんなトランを見つめて、アルテアはぐっと本音を堪えた。
 ――いくな、なんていえない。いったら、トランはこまるから。
「やくそくだからな!」
「ええ、ちゃんと守ります」
「やぶったら、針をのむんだぞ!」
「……ソレはちょっと困りますね」
 少々胡散臭い笑顔を浮かべて言うトランに、アルテアは絡めた小指を離して。
「よし、きょうはもうすこしあるくぞ!」
「はい」
 また無邪気に笑った。


色々すみません。